2007/08/31

les fameux proprieters

昨日は疲れてフランス風に22時台にベッドに入ってしまったので、更新できず。
今日はこっちにまで連れてきてしまったレポートの最後にして最大の敵を倒して気分もよくなったところで、半共同生活をしている大家さんについて書いてみます。
というのも、このお金持ちの大家さんのお陰で、私は素敵な地区に家具もネットも揃った部屋を安く手に入れることができているわけですが、キッチンは共同で、やはり他人の家の一角を借りて生活するというのは、慣れないうちはけっこう気を遣うわけです。

で、この大家さんのマダム、パリ気質なのかもしれないけど、なかなかキャラクターも強いんです。
私にフランス語が通じる!ってわかると気を許したらしく、
契約をしながら、自分の兄弟について、仕事について、いろいろ話がとまらない。
母が翌日帰ることを知ると、空港行きのバスが出ているところまで車で送ってあげてもよいとか、
その晩からあなたは一人なのね、じゃあ一緒に晩御飯食べてもいいし、パスタとかあげるわよ、とか
けっこう親切な感じなのだけど、
翌日になってみると(母の見送りは私がするので断ったけど)
夕方から食卓に銀食器を並べるマダム。
ん?まさか一緒に食事って、こんなに歓迎パーティー的なわけないよね?
と思いつつ、マダムの昨日の申し出をどこまで本気にしていいかわからなかったので、
私:「ちょっと買い物に行ってきます」
マダム:「あら?晩ご飯の買い物?c'est tres bien! 私はね、今日ドイツからお友だちが来るのよ」
・・・やっぱり笑。

なんというか、いい人なんでしょうけど、調子がいいというか。。。
そういえば初日もさんざん何日の何時に着くかと聞いておいていざ着いたらいない!
電話してみたら「困ったわねー私いまブルターニュに来ていて月末まで戻らないのよー」とか言うし。
管理人さんに案内してもらって部屋に入ったら
「18日にいらっしゃると聞いた気がするのですが、私はいないので門の暗証番号と管理人さんの連絡先を書いておきます」という手紙が・・・って部屋に入れなかったらこの手紙読めないじゃん。

そんなマダムは自称「親切でcool」
「あなたのために、わざわざテレビのアンテナ買ってきてあげたのよー」
実際それはすごく親切な行為ですけど。親切っていうのは説明されて感じるものではないでしょ。

一方で「でも私の夫はちょっと難しいのよ。いつも仕事で疲れてるからね、わかるでしょう。疲れて帰ってきて、自分の家に知らない人がいるのが嫌なの。だから夫の帰るまでに夕食は済ませてちょうだいね。だいたい20時過ぎに帰ってくるから、19時台に食べてくれればいいでしょ?」という噂のムッシュー。
シアンスポの出身で、経理担当で、話を聞いていても「夫は~は嫌がるの」とか気難しそうな感じなのです。何しろ私はまだ見ぬ彼に追いかけられる夢まで見たという強者。
ところが昨日、18時過ぎに夕食の支度をしていると、なにやら物音が!
なぜかムッシューが帰宅したらしい。
しかも聞こえてくるのは何かをビリビリ破く音。ふ、不機嫌?!
長流米を炊いたり、いろいろ妙な料理を創作中の私は非常に気まずい感じでおろおろ。
と、スーツに眼鏡の紳士が台所をのぞいて
「こんにちは、マドモワゼル」
と声をかけてくるではありませんか。
私:「こんにちは、ムッシュー」
ムッシュー:「うまくいってますか?」
私:「はい!とてもうまくいってます!」
緊張して鸚鵡返しな私。。。立ち去りかけてムッシューは握手までしてくれました。
なんだ、いい人じゃん。

でも後で廊下を通ったらネクタイが投げ捨ててありました。
やっぱりお疲れなんでしょうか。

この夫婦、すっかり読めません笑。

2007/08/29

fin des vacances

引越しと「里帰り」に付き合ってくれた母が帰国。
今日から一人暮らしの始まりです。

地元のスーパーで買い物をして、自炊・・・
銀食器で食事をしている大家さんのマダムには
庶民的な料理に見えたことでしょう笑。

1日目は無事終了。

百科事典に見守られながら賢い夢でも見ることにします。
  

そうそう、“ヴァカンス”中にモンパルナンス墓地にてちゃんとサルトル&ボーヴォワール、ボードレールのお墓参りもしてきました。一年間の文化的な実りを願って。。。
   

2007/08/20

l'appartement

2日目の今日はこれから一人暮らしをすることになるアパートへ。
使えるかはわからないけれど、テレビやパソコンも付いていて
とても居心地の良さそうな家です。
同じフロアに住む大家さんはどうやら伝統的な貴族のよう。。。

その後、学校まで歩いてみました。
官庁の立ち並ぶ通学路です。
学校の隣にはルペンへ投票を!のポスター笑。
近くの本屋でGallimard社の書評をゲット↑↑
こういうことが楽しい。

夕方はクリュニー美術館へ。
高校のときは嫌っていた中世の面白さがわかってきたのは
きっとフランス科の影響。。。

2007/08/17

l'arrivee


12時間のフライトは思ったよりも短く、
驚くほど簡潔な入国審査を経て、
無事パリに到着しました。気温は20℃前後で涼しい模様。