申請を始めてから2ヶ月でようやく手に入れることができました!
帰るぎりぎりまでもらえなかったーなんて話も聞いていたから大満足。
戸籍謄本の翻訳に悩まされた日々(merci maman!)
住宅証明がなかなか手に入らず、何度も大家さんに交渉した日々、
壊れていない証明写真機を探して歩き回った日々、
朝早くから特設オフィスに並んで待ち続けた日々、
収入印紙を探しに行って、
授業時間とバッティングしてた健康診断の時間を変えてもらうように
大嫌いな電話をかけ(笑)
顔の見えない怖いおばさまと交渉して・・・
振り返ってみると長い道のりでした。
国境を越えるってこういうことなのね。
新政権になってさらに取得・更新が難化している許可証ですが、
健康診断に行って、
改めて「nation=国民とは何か」という問いに対し、理念を共有するものという解を与えるこの共和国の方針を再認識しました。
フランスに長期間滞在したいなら、
もちろん、フランス語ができなきゃダメで、(説明は全て早口のフランス語、わからなかったらきっとレントゲンのときとか、息しちゃって肺に影映っちゃうでしょうw)
ついでに文字が読めなきゃダメで(視力検査は日本のCとかcとかではなくて、アルファベットを見分ける、単語を読むという検査)
極めつけはレントゲン撮影のための更衣室に表示された
「私たちはライシテ(政教分離)を尊重します」の文字。
恐らくは、男性医師の前で肌を露出することを拒否するムスリム女性に対する注意書きなわけですが、滞在許可証のための健康診断でというところがなんとも皮肉。
つまり、この理念が共有できないならフランスにはいられませんよと言っているわけです。
デモクラシーというのは飽くことなき平等への要求であり、
国家は正当化された力を持つとはいえ、
どうしてもその暴力に違和感を感じてしまうのでした。