2008/01/31

sublime!

今学期最後の授業を終えて、向かった先はsalle pleyel♪
半期分のご褒美?ってわけでもないけど、
バレンボイム様がとコンチェルトを弾くというので。

パリ管弦楽団による、ドヴォルザーク8番『新世界』とブラームスのピアノコンチェルト1番。

パリ管は低弦が荘厳だった。新世界だからかなぁ。やっぱりこっちのオケはtuttiよりsoloが得意なんだよなぁ。個人主義の国なのです(笑)
そして、1番フルートが驚くほどよかった!

バレンボイムの生演奏は初めて聴いたけれど、なんというかピアノのよさが全て活かされてる感じで素敵でした。
しかも、カーテンコール3、4回繰り返すので、さすがにアンコールは弾いてくれないのかなぁと思っていたら、それでも鳴り止まない拍手に応えてソロを弾いてくれました。
「音楽家が自分の演奏を聴きたいと言ってくれる観客に恵まれているときはそれに応えるのが当然です」って。アンコールにも拍手喝采だったので、さすがにそのあとは、ピアノもおやすみの時間だよ、と自分でふたを閉めにきましたが(笑)

久しぶりのコンサート空間に心が浄化されました。
でもクラシックコンサートとかバレエとかの舞台って相変わらず本当に贅沢な空間だなって思う。
そんなときプログラムをふと見たら、スポンサーはフィガロ紙でした。。。
(日本でいうと読売?いや産経かな?こっちではブルジョワ家庭が講読してると言われる右派の新聞。左派はリベラシオン、中道左派はル・モンド。で、うちの大家さんはもちろんフィガロw)

とはいえ、昔は学生なら5ユーロくらい(今はもうちょっと高い)でパリ管を聴けたというし、
今回も大半はクロークに預けるようなオーバーを来たご婦人とかだったけれど、たまにジーンズの学生とかもいたし、やはり芸術が近くにあるような気がする。
それにパリにはやっぱり世界中から芸術家も来るんだよねー来月はアルゲリッチが来ます!
ミッシャ・マイスキーも、ヒラリー・ハーンも、庄司さやかも来ます。
映画もだけど、舞台も、行くと新しい情報が入って、また行きたくなるんだよなぁ。。。

2008/01/29

en marche!

ようやく今学期最後の課題を提出し、残るは補講と試験のみ。
でもこっちは試験前に1週間くらい復習のための空白期間があるので、
ちょっと気持ち的な余裕が生まれる。



それで今日はいつもより多めに歩いてみました。
こっちはメトロの駅間が短くて簡単に歩けるので、東京にいるときよりもついつい多く歩いてることがよくあるのですが、(そもそも徒歩通学だから毎日往復で1時間近く歩いてるけど)
1日合計で2時間くらい歩くのは、けっこう健康的でいいかもしれない。
気温は高くはないけれど、歩いてると身体もぽかぽかしてくるし。

それにしても、パリは方向音痴の私でも目印にできるようなものがいっぱいあって歩きやすいです(笑)
セーヌ川とエッフェル塔と自動車用の標識で、だいたい、地図なしでも歩ける♪(私にしては画期的w)


というわけで、家→学校→オペラ→家という図式にパリの名所を加えつつ全て徒歩で周りました。


以下、地図の好きな人、パリを知ってる人専用・・・私の経路を追ってみてください☆
グルネル通りに入ってまっすぐ、アンヴァリッドの前を抜けて、右手に労働省、左手に教育省を見ながら、ラスパイユ大通りを越えて、学校へ。
学校からは、サンジェルマン大通りを通って、バック通りに続き、ロワイヤル橋を渡って、チュイルリー公園の中を抜けて、リボリ通りを越えて、オペラ大通りへ。
オペラからは、平和通り(?)を通ってヴァンドーム広場を周り、リボリ通りからコンコルド広場へ。対岸に国会議事堂を見ながらさらにセーヌに沿って西に進んでお気に入りアレクサンドル3世橋を渡って、アンヴァリッドの前の広場を通って“大学”通りから、コンセルバトワールの横をお気に入りの小道に入ってグルネル通りへ向かう・・・。


こういう歩き方、東京じゃなかなかできないんだよなぁ。

2008/01/26

participation

今学期もそろそろ終わり、2月の試験に向けて今週は各授業最終回が続きました。

で、お気に入りEspace mondial(直訳すると世界空間。国際政治の地理的なアプローチ、みたいな授業)の大講義も最後で、まとめと質問のセッションでした。

と、いうわけで私も、

駒場で言う900番教室みたいな講堂で、数百人の学生を前に、質問してきました(笑)

せっかく大先生が、マイクもって大教室周ってくれるっていうしさ。

というか、本当は前の週に個人的に質問に行く予定が先生をうまくつかまえられなかったので、この際公衆の面前で質問しちゃえっと思ったわけです。まぁこういうことって留学生としてのほうがやりやすいような気もするし。

隣に座った友だちに「私質問するからっ!」

って言ったら、先生の大ファンな彼女は、「きゃー彼ここまで来るじゃない!」と大喜び(笑)

*ちなみに、先生決してハンサムなお兄さん、とか、ダンディなおじさん、とかじゃないけど、マスプロとは思えないカリスマ的な授業をするのです。

「それじゃ、約束通り、僕が今からポータブルマイクを持って周るからね。」と先生。

私の質問はわりとピンポイントなものだったので、少し一般的な質問が出た後にしようかなぁなどと思っていたのだけど、誰も手を挙げないので、結局最初の質問となりました。。。

でもよく考えたら鋭い質問が出た後に、質問しづらくなるより、最初に質問して自分が前例となるほうが簡単だから、よかったんだと思う。(関係ないけど、だから日本では学期の最初にプレゼンするほうが好きだったし)しかも、私の後からは質疑応答の様子がスクリーンに映し出されてたしw

質問されると嬉しそうな顔をするところがまた、この先生のいいところ。

「民主主義というのは強制できるものではなく、外部から国家を建設することは決してできない。そのようにして建設された国家はすべて崩壊の危機にある。」

という先生の論に対して、ドイツや日本(特に日本にとって民主主義は輸入品だし)をどう位置づけるかっていうのが私の質問だったのですが、

最初っから「日本を失敗国家とは呼べないでしょうし」とかなんだかナショナリスティックみたいだなぁw

まぁ不思議とまったく緊張しなかったから多分怖い顔して質問してたってことはないだろうし、むしろ先生のパワーのお陰で満面の笑みだったんじゃないかと思われるけど(笑)

それにしても、必要に迫られて質問した学期初めの履修説明会のときと比べて、状況はあまり変わらないのに緊張せずに済んだということは度胸がついたっていうことなのかなぁ。ってもういらないとか言うつっこみはなしでw

来学期はもっと突っ込もうっと。。。

2008/01/24

coincidence

こんな偶然ってあるかしら。
課題があっても引きこもるのはよくない!ってことで近所のカフェレストランに入った日曜日。

ブランチに来る家族が数組、
ソファー席がいいわ、とおばあさま、
私の隣で株価暴落について話すお兄ちゃんたち、
資本主義についてのプレゼンの本を抱えてやってきた私は、おータイムリーと耳をすます。

と、新しい客が入ってきました。

日本人みたいだなーと思って見ていると・・・なんと!知ってる顔ではないか。
卒論を終えて旅行に来ているフランス科の先輩でした。

ばったり、っていうのはよくあるけど、国を超えるとさすがにびっくりですね。
ばったりのグローバル化(笑)
しかも地元っていう。。。

2008/01/21

diner de conf

パリ政治学院では、各クラス学期中に1回、先生もまぜて食事会をやるという仕来りがあります。
名づけてdiner de conf.(conference=ゼミを略してconf・・・“diner de con”=『奇人たちの晩餐会』というフランスの国民的(?)コメディ映画のタイトルと掛けているみたい)

ゼミ長が仕切って、学期中のいつやってもいいのだけど、だいたいが学期末のこの時期。
私も金曜に「記憶の政治学」の授業で食事会に行ってきました。
クラスの一人の提案で、11区にあるコートジボワール料理のお店で待ち合わせ。
ところが、ゼミ長が予約をし忘れてしまったっという悲劇(笑)
偶然同じ人数の予約が入っていたのでお店の人も最初は勘違いしてたみたいなのですが。
というか、予約した団体じゃないってことを信じてもらえなかったw

店主:「地下席のご予約じゃないですか?」
私たち:「幹事がまだ来てないのでわからないんですが」
店主:「何人のご予約ですか?」
私たち:「確か18人くらいだったと思うんですが」
店主:「○○さんですか?」
私たち「いいえ」
店主:「△△さんですか?」
私たち:「いいえ」
店主:「じゃ、××さん?」
私たち:「・・・いいえ(笑)」(もしかして。。。と誰もが密かに思ったに違いない、顔を見合わせる私たち)
店主:「16人のご予約なら○○さんなはずなんですがー」
私たち:「そういう名前の者はいなかったと思うんですがーもしかしたら予約してないのかもしれないんです。。。」

と、○○さんからお店に電話がある。
○○さん@電話口:「・・・夫が先につくかもしれませんけど・・・」
再び顔を見合わせる私たち:「絶対違う団体です(笑)」

ゼミ長到着。
私たち:「今日何人?」
ゼミ長:「16人」
店主:「!」
私たち:「予約した?」
ゼミ長:「?予約??してないけど?」(笑)(小さな町出身の彼女、予約なんて考えもしなかったらしい)
私たち:「ニコラ(お店の提案をした子)が予約した、とか?」
ゼミ長:「うーん」

店主:「16人なら○○さんですよ!」
私たち:「でも、私たち○○さん知らないんです(苦笑)」
店主:「じゃーナタリーだ!」
私たち:「ナタリーも知らないです、残念ながら。」

ニコラに電話するゼミ長。ニコラ、電話に出ない。来ない。
現時点で集まった人数:6人

店主:「本当に16人なんですか?8人だったらナタリーさんが予約してますよ!」
(いや、だからナタリー知らないってば)
私たち:「どうも予約し忘れてしまったみたいなんです」

新しいお店探しに繰り出すゼミ長。
店主:「まぁメニューでもご覧になっててください」
私たち:「おいしそうですねー」(でもたぶんここでは食べられないんだろうなぁw)

店主:「本当にナタリーさんご存じないんですか?」(笑)
「予約が入ってないのに16人も来るなんて、そんな商売運いいはずないですよー。サプライズなんでしょう?」と一向に信じてくれない店員。。。
私たち:「私たちもここで食べたいんですけどねー」

しかも30分経っても全員が揃わない(苦笑)
幸い予約客が来るまで少し時間があったのでゼミ長が戻ってくるまでお店で待たせてもらいました。

私たち:「それじゃ、残念ながら本当に○○さんでもナタリーでもないので、次回また来ますね」

そんなこんなで待ち合わせ時間から約1時間、人数もなぜか当初の半分くらいで(ニコラはとうとう来なかった笑)
レユニオン料理のお店に落ち着きました。
結局こっちのお店のほうがスペースもあってゆっくりできたし、
初めて食べるレユニオン料理はおいしかったし、
人数が少なかった分みんなと話せて楽しい一時を過ごしました。

そのあと友だちの友だちが演奏するというのでジャズバーへ♪
特にトロンボーンとドラムがすごく上手で即興に感動。
なんだか波乱万丈な出だしだったものの、素敵なソワレとなりました。

2008/01/19

quoiqu'un peu tard...

Epiphanie、日本語でいう公現祭?十二夜?つまり東方の三博士がイエス様の誕生を祝福しに到着した日がクリスマスから続く一連のお祝いの最後だから、そのあたりまで街にイルミネーションが残っているのだろうと思っていたら、1月半ば過ぎた今もまだ残っています・・・笑

先週から始まったバーゲンのために、ショーウィンドウはやっと入れ替わったけど、
1ヶ月近く経ってもクリスマスツリーが残ってたりするから、2008年だってことをときどき忘れそうになるくらい。それを考えるとクリスマスが終わったら即座に門松が立つような日本の季節感覚(というかビジネス?)はすごいなぁ。

で、そのEpiphanieに食べるガレットというパイ菓子もいまだに街中のパン屋さんで見かけます。
実際私も1週間以上経って忘れたころに続けて食べる機会にめぐりあったという。。。

 ←見た目はこんな感じで、このホールの中に陶製の人形が隠されていて、
みんなでわけて食べたときに、この人形の入ったカットを食べた人が王様になるっていう儀式。
オーケストラの練習後に交流会があってみんなで食べたら見事指揮者に当たったのでした♪
いろいろと迷った挙句、グランゼコールの学生が集まっているインカレのオーケストラに一旦入っていたのですが、どうも合わなくて断念。
一度断っていたシアンスポだけのオケに改めてお誘いをいただいて結局次のコンサートから参加することにしたのです。
規模も小さくてレベルも劣るのだけど、
フランス特有の音楽にまで反映された個人主義も、この人数なら克服できるかもしれないし、
同じようにフランスの音楽を外から見ている指揮者と等身大で話せるのはけっこういいかも。

2008/01/15

prendre l'air

早寝早起きを心がけているために、エネルギーが溜まっているのか、
最近外の空気を吸いたい症候群です(笑)
冬休みに過ごした内陸の零下に慣れたのか、寒さのピークを過ぎたのか、
身構えなくてもすむような気温になったし、
日も少しずつ長くなっているし。


土曜日は図書館に勉強に行ったけれど、天気が良すぎて午後に退散。
友だちが見つけてくれたギャラリーでフジコ・へミングの描いた絵を見にいったり、
「この山5ユーロ」という文字に引かれて入った古本屋が宝の山でテンションが上がったり(何も買わなかったけど)。。。

日曜日は部屋にこもっていたけれど、
やっぱりどうしても外に出たくなって、夕方に散歩+ジョギング(っていうかダッシュ?!)したあと、
友だちを巻き込んで映画に行ってきました☆
2ヶ月くらい前から公開されてる映画で、小さな映画館だったのもあるけど
まず「この窓口は上演7分前まで開きません」との表示(笑)
時間通りに入ったらまだ2~3組しかいなくて、スクリーンもつかない。。。
一応サンダンス映画祭で賞も取った映画なのに、このやる気のなさ笑。

見に行ったのはOnceという、
「ストリートミュージシャンの男性と移民の女の子がある日街角で出会い、
音楽を通して感情を解いていく」
という、アイルランドを舞台にした映画。
メトロで見かけたポスターがすでにけっこうツボで気になってたのだけど、
飾らない雰囲気がなかなかよくて、
ダブリンの街を歩いてみたくなりました・・・next destination?!

2008/01/12

perception

経済アレルギーの私が(苦笑)
目下「資本主義は超越不可能なものか?」というプレゼンに取り組んでいるのですが、
(といっても一応政治思想の授業枠なので、経済に対する政治の優越性?とかそういう話になるわけ)

そのために本を読んでて面白かったエピソードを1つ。


まず、子どもたちに絵を描かせる。
描き終わったところで、その中からランダムに「最優秀作品」を選び、
その作者には実は賞金が用意されていることを知らせる。
ただし、最優秀に選ばれた子どもに賞金を渡す際、
「今回絵を描いた子どもの中に1人病気を患っている子がおり、賞金を使えば手術をしてその子を助けることができる」と教える。

次に同じように子どもたちに絵を描かせるが、今度は予めその中から最優秀に選ばれた作者には賞金が与えられることを知らせておく。
描き終わったところで、やはりランダムで「最優秀作品」を選び、
作者に賞金を渡す際に同じことを伝える。

2つの場合において、賞金を手術のために、といって渡す割合は大きく異なるらしい。
最初の子どもは、突然手に入った利益を何の問題もなく譲ることができるのに対し、
2番目の子どもは、多くの場合、自分の努力で得たと思っている利益を他人に渡すことを拒む。


同じ事象に直面した2人の子どもの見る世界は違っていて、子どもたちは自分の捉えた世界と同じように世界と接する。
突然恵みを受けて世界の寛大さを享受した最初の子は、今度は自身が周囲に寛大になることを惜しまないし、競争の中に生きている2番目の子は、自分の利益に執着するのだ。

市場原理が全体主義的な支配を確立しつつある社会を批判した本の中のエピソードなのだけど、
どうも自分が2番目の子どもな気がしてなりません。
しかも、「自分の努力で得たと思っている利益」というのがポイント。

そういえば、「偶然享受している教育環境を世界(の中で偶然教育環境にアクセスを持たずに生まれてきた子どもたち)に還元する」というのが大学入学時に決めたことなのでした。

2008/01/10

les femmes

今日はフランス女性たちのお話を3つほど。
①日付は変わってしまったけど、2008年1月9日は、Simone de Beauvoirの生誕100周年記念日。

今週はそれを記念してたくさん本が出版されたり、テレビで取り上げられたりしてました。学校の側のサンジェルマンのあのカフェで、彼女が執筆してたかと思うとなんだか感慨深いような。

②サンジェルマンの女性といえば、最近活躍してるのがRama Yade人権担当相。

シアンスポの先輩で(何しろ10歳も違わないから本当に先輩っていう感じでちょっと親近感w)

セネガル系、女性、最年少、ということでフィヨン内閣でも注目の彼女。

お父さんはサンゴールの下で働いていたというエリート。

で、最年少だからいろいろと「お叱り」を受けたりもしてるのですが、

政治姿勢を別にすれば、彼女けっこう素敵なのです☆

サルコジの中国訪問のときとか、カダフィーがフランスに来たときとか、

「人権」ということで各局で引っ張りだこだったのだけど、

とにかく弁が立つ。そして笑顔がチャーミング。

③3つ目は最近見た演劇に出ていた大女優2人。

この間テレビで千秋楽を生中継していたfugueusesという劇。

 出演者はLine RenaudとMuriel Robinという映画などでも活躍してるフランスの女優2人なのだけど、それぞれの個性、演技が生きた、いい作品で、生放送したフランス2は、なんと800万人という視聴者の記録を作ったらしい。コメディでいっぱい笑えたし、80歳になろうというLine Renaudが前日足を怪我してしまった中、千秋楽だから、と演じきったのも感動的でした。

2008/01/07

gooood morning!

パリでは月の第一日曜日は美術館が無料!ということで、
今日は朝からお出かけ。
家から歩くことなんと15分弱でGrand palaisに到着♪
(写真はセーヌにかかるアレクサンドル3世橋から。左奥に見えるのがグラン・パレ)

実はお目当てのGustave Courbet展はこの「第一日曜日」の対象外だったので無料ではなかったのですが、久々に美術展を観てきました。

家から近いのに入ったことのなかったgrand palaisには行ってみたかったし、
画の端っこに座るボードレールを見つつ、
天気もすごくよくて、午前中を有効活用できたので上機嫌。
午後はそのままカフェに居座って次のプレゼンのための本を読破しました。

やっぱり始めが肝心。いいスタートが切れると、いい1日が過ごせる気がするので、今年は毎朝上機嫌でスタートしたいと思います:)

2008/01/05

chacun à sa façon

新年とは関係なしに・・・
シアンスポでは3日から授業が始まりました。

そう、カレンダーが1月1日を示していようが、9月11日を示していようが、
他のどんな日を示していようが、そんなこととは関係なしに世界は動いているのです。
1日も休むことなく・・・

アフリカの中で最も安定していると言われていたケニアの状況が心配。

そんな中、フランスでも新年早々、警察が動きました。
その出動先は学生寮の並ぶ大学都市。
そこに1978年から設置されていたモスクを閉鎖するために当局が介入したのです。
祈りの場を奪われたイスラーム教徒たちは、冬の空の下で祈りをささげていました。

そして、これが最近地下鉄の駅に現れた広告。
  (平等、それは誇示されるもの、それは適用されるものという意味のスローガン)
発行者は政府のHaute autorité de lutte contre les discriminations et pour l'égalité(差別と闘い平等を勝ち取るための高等権威)というところらしいのですが、このautorité=権威という文字がちょっと脅威的。要するに、「平等」のためには当局が介入しますよ、と言っているわけです。
それが実際に大学都市で起きたことなわけで。
さらに、s'afficher=誇示/掲示されるという単語は、同じく政教分離について、いわゆるスカーフ法(宗教的意味を持つものの公立校内での着用を禁止する法律で主にイスラーム女性のつけるスカーフが対象となったとして論争を呼んだ)に出てきた「顕示的=ostentatoire」な宗教的しるしという単語を連想せずにはいられない。
と、ちょっと政治色の強い話題になってしまったけれど、
単純に2008年、去年より1つでも多くの笑顔が生まれたらいいなと思うのです。
願わくば、1人でも多くの人が窮屈さを覚えずに暮らせたらいいなと。

2008/01/01

retour a Paris

10日間の「里帰り」でたっぷり充電して、
無事パリに戻ってきました。
ブルゴーニュでは毎日のように零下の気温の中、
樹氷で初めてのホワイトクリスマスを体験し、
戻ってみたらパリは意外にあたたかかったw
   

ともあれ、フォアグラ・エスカルゴ・牡蠣から七面鳥・ブッシュ・ド・ノエルに至るまでご馳走づくし、
(×ホストファミリー3軒分!)大好きなホストファミリーに囲まれ至れりつくせり、
パリよりちょっと時の流れの遅い小さな町で、フランス語に浸かり、
「パリの喧騒を離れて羽を休める」という目的通りのヴァカンス満喫でした☆

さて新年、気も新たにアクセル踏むことにします。