その本館ともいうべきパリ館がこの度、大掛かりな移転を行っていて、新館がセーヌ・サン・ドニ県 ピエールフィットについ先日オープン、一般公開しているというので見学に行ってきました。
公文書館の設立はそもそもフランス革命まで遡ります。
というのも、革命で没収された教会や貴族たちの文書が、国の文化遺産とみなされ、 保存・管理の必要が生じたから。
つまりフランス国立公文書館は、近代の公文書館そのものの祖であるというわけ。
で、新館オープン・イベントのスローガンもAux archives, citoyens!
(市民たちよ、いざ、公文書館へ!)
(革命賛歌、もといフランス国歌、
ラ・マルセイエーズの歌詞、
Aux armes, citoyens!
(市民たちよ、いざ、武器を取れ!)のパロディ)
公文書の保存だけでなく、市民への公開も公文書館の大事な任務なのです。
ちなみにポスターの奥に見えるのが、アルマーニ銀座タワーも手がけたマッシミリアーノ・フクサス設計の建築。
とはいえ、特別公開ではなんと2週間で3500人もの来館者があったとか。
たしかに普段から、作業をしていても、歴史研究者が利用者の大半、ということは全然なくて、
たとえば自分の家系図をたどりに来ているひとのほうが多い印象なのだけど、
そうして考えてみると歴史は国の遺産であり、そしてそれは当然市民に属するものだというロジックを、かなりはっきり辿ることができる。そしてこんなところでも、フランス人の意識の根幹には、やはり革命なのか、と思えてならないのです。
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