2009/02/04

culture

文化と政治の関係っていうのは、
いつからだろう、たぶんその両方に興味を持つようになってからずっと
気になっていたこと。

特にフランスのことを勉強していると、
この国の文化と政治の特別に密な関係を考えずにはいられない。

パリ政治学院でも文化政策の授業があったし。
植民地政策を考えるうえでも、文化的支配への言及は欠かせない。

そんなわけで、米・仏・日の文化システムを巡る国際シンポジウムが開かれると聞いて行ってきました☆
本当は卒論審査を2日後に控え、他にも諸事情があったのだけど、
なんといってもジャック・ラング(André Malrauxと並ぶ手腕の元文化大臣)が講演すると言うので
生で聞いてみたかったというのも大きいですね。

で、ラング氏の熱弁はただただ圧巻でした。
基調講演はもちろんのこと、その後の討論のときも話を振られる度に、
会場からは思わず拍手が起こるほど聴衆を引きつけていました。

ただ、良くも悪くも、フランス的だなぁという感じ。
文化の力を軽視しないことは大切なことだと思うし、その点ではフランスは優れていると思う。
ただ、それを力として政治的に利用することには、やはり抵抗を感じる。

その分、政治家としてではなく研究者としての観点に立っていたもう一人の講演者、
フレデリック・マルテル氏の発言の方が共感できる部分が多かったのかも。
彼の著書『超大国アメリカの文化力』(De la culture en amérique)にも目を通してみたいもの。

しかし、このシンポジウム一環して気になったのは

Une culture peut-elle être nationale? ということ。

訳しづらいけれど、要は文化というのは果たして特定の国と結びつけることができるものなのだろうか、
というようなことです。
文化に国民性がある、とは思えない。
だとしたら、ナショナルな性質を文化に付与してもよいものだろうか。
もっと言えば、そうしないと文化は「力」を持つことはできないのだろうか。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ジャック・ラング日本に来てるんだ!?

petit.printemps さんのコメント...

そう、いつまでいたのかわかんないけど、来てたんだよ!