2008/03/14

Israël


うーん、やっぱり国旗って強烈なシンボルだな。
イスラエル大統領シモン・ペレスの来仏に合わせて、
官庁街の通学路には最近イスラエル国旗がフランス国旗と共に大量に掲げてあります。

これは完璧に政治選択なんですね、だってカダフィーが来たときリビアの旗とかなかったし。。。

なにがあるのか、というと
今週末Salon du livre(謂わば書籍祭り)というけっこう大きなイベントが開催されているのですが、
なんとフランス政府は今年「建国60周年を記念して」イスラエルを名誉招待客に認定するという大胆な決断をし、シモン・ペレスもサロンに立ち寄るというのです。

これに対してアラブ系の出版社や、アルジェリア、チュニジア、レバノン、イランがボイコットを表明。
過去最大の動員数が見込まれてる今年のサロンも物議を醸しているわけ。

「イスラエル建国」を「祝う」というのは強い政治的立場の表明なわけで、
それを受け入れられない立場の人たちがボイコットという同じく強い反応を選ぶのもわかる。
ただ、せっかくユダヤ系の作家もアラブ系の作家も作品を通して表現しているのに、
せめてサロンが政治の道具ではなく、道具箱であってほしかったと思う。

リベラシオン紙には、Sayed Kashuaという「アラブ系イスラエル人」のヘブライ語作家と、
Bernard-Henri Levyという「ユダヤ系フランス人」の哲学者の対話が載っていました。
アラブ系の人が「イスラエル人」として生きヘブライ語で表現をする、というのはとても難しい。
言語って別に誰の所有物でもなくて、使用者が増えることで自分の分が減るわけじゃない、
むしろいろいろな人が使えば使うほど豊かになる可能性を秘めているのに、
正当化の必要なく好きな言語で表現するということがどうしてこれだけ受け入れられ難いことなのか
って外国語にふれる度によく思う。

政治と文化がここまで密接に関わっているのはフランスならではという気がするけれど、
ユダヤ系もアラブ系も大規模なマイノリティーを抱えている国だけに、
軽視してはならない論議なはず。

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