2008/06/24

Lutetia

学校の最寄り駅の1つ、Sevre-Babylone駅の出口に面してLutetiaという大きなホテルがあります。

創立100年近くになる歴史あるホテルで、
マティス、ピカソやアンドレ・ジッドなども常連だった、左岸の知識人の拠点と言われるところ。


最近では“Chaos”(邦題:女はみんな生きている)という映画のクライマックスの舞台にもなっているのですが、第二次大戦時は、フランスを占領したナチスの拠点となったのもこのホテル。
強制収容所が解放されて、生き残った人々が家族の迎えを待ったのもこのホテルらしい。


先学期はこの前を通って入る校舎での授業があったので、毎週前を通りながら、
クリスマス頃にはきれいなデコレーションをいつも見ていたのですが、
先日ついにその中に入る機会に恵まれました!


数ヶ月前の投稿で恐らく書いたゼミの夕食会"diner de conf"、大抵は近くの手軽なレストランに行ったり、あるいは授業内容にちなんで例えば私の取っていたアフリカ関係の授業ではアフリカ料理を食べに行ったり、時間がなければ近くのバーで軽くアペタイザーという感じなのですが、
文化政策の授業ではなんと、先生がクラスみんなをこのホテルLutetia付属のバーに招待してくださったのです。

 

一人ひとりにはちょっと大きすぎるくらいのゆったりとしたソファーに腰かけ、
一生に食べた中で最もおいしいオリーブをつまみ(大げさに聞こえるけど、私普段は別にオリーブって特に好きなわけではないのですが、ここで食べたのは積極的においしかったw)
シャンパンをごちそうになるという、なんとも贅沢な打ち上げになったのでした。

この授業なにかと異彩を放っていて面白かった。
他の授業と違って個人の感じたこと(≠考えたこと)を表現することをよく求められたというのもそう。
メンバーも4分の1が南半球(オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン)から来ていたり、
極東出身の私もきっと“heterogeneity"を増していたに違いない。
先生はそれをとても喜んでいて、よく私の意見を求められました。

こうやって新しさを取り入れていこうとする風潮はパリ全体に見られて、
それはすごくよいことだと思う。(と、コンテンポラリー作品を積極的に上演する劇場やオペラ座を例に最終面接でも答えました)

でももう1つ。私の生まれ育った環境は、そんなに異質なものではない。
フランス人が想像するよりもずっと、似たところはいっぱいあるんだよっていうことも伝えたかった。
違いを見つけて面白がるのは簡単だけれど、ときには共通点を見つけることの方が大切なこともあるのです。

0 件のコメント: