この大学の威力はすごい。
銀行が出張サービスしてくれたことは前にも書きましたが、
滞在許可証も仲介してくれるし、
今日は政府から支給される学生用住宅手当の担当者が出張。
特権はそれだけじゃない。
割り引きサービスの充実っぷり(笑)
ル・モンド紙のネット版がなんと9ヶ月で20ユーロ!1日10円くらいってことです。
他にもル・ポワンっていう政治系の週刊誌とか、エコノミストとかの割り引きも。
この学校の学生が時事に触れることは必須とされます。
それどころか、右派フィガロ、中道左派ル・モンド、左派リベラシオンの主要3紙は目を通すことが推奨されているよう。私なんて3紙読んだら1日終わってしまいそうだけど。。。
とはいえ、日本でもこれはすべきなんでしょうけどね。
もっと印象的なのが図書館。
政治学系の所蔵冊数はヨーロッパ1らしいですが、
それより感動したのは、新聞記事のコーナー。
なんと、トピック毎に何十年分もの新聞記事が全て分類されているのです。
だから例えば「政教分離」について、と検索すれば、
年代順に並んだその記事の束を手にすることができる。
現在その記事をPDF化してる最中だとか。ものすごい作業です。
あるからには活用しなくてはといった感じですが、
特権が集中しているのはフランスのエリート主義を反映しているのだと思うと
自分がその恩恵を受けているのはちょっと抵抗があります。
それでも最近少しずつ変化を取り入れようという動きはあるみたいなのだけど。
昔は貴族が多く住む16区出身の学生ばかりだったのが、
今はパリ以外から「上京」してくる学生も多いし、
なんといってもフランスには珍しく「アファーマティブアクション」として(*フランス語ではこれを「積極的差別」というのです!)教育優先地域に認定されたいわゆる「郊外」出身の学生のために特別入試を実施しているし。
このシステムは導入されてもう何年か経つけれど、初めて聞いたときはシアンスポも大胆な決断に出たなーとびっくりしたものでした。特に近年入試の倍率が急増してるだけに。
以来関係者に会うたびに意見を求めてきたのですが、実際に留学するに至っても評価はまだ定まりません。
ただ1つ言えることは、地域格差の問題があるということ。
特別入試が適用される地区は、ほぼ「パリ郊外」に限られているのです。
この問題は、予備校のない地域の子が、東京の有名大学に入るのが、首都圏の子より難しいかもしれないのと同じで、それなのに疎外されてしまったら、その地域の声は届かなくなってしまう。
稼ぎたい人がもっと働ける社会にする、という新・大統領ですが、
それなら、既に80の収入がある人が90になることよりも、10しか収入のない人が20の収入を得られるような仕事へアクセスできる社会にしてほしいものです。
よいリーダーとはどうあるべきか、さあ木曜までに君主論を読まなくては。
って参考にはしませんけど(笑)
2 件のコメント:
いやぁ、新学期早々大学の方が忙しかったので久しぶりにブログに目を通したけど、毎日充実しているようで何より☆なんだかんだいって、フランスってまだまだエリート主義がはびこってるんだね〜「ノブレッス・オブリージ」の精神とはいえ、その学習環境の良さは羨ましくなるわ(笑)
確かに、地方優遇のアファーマティブ・アクションって功罪あるよね。特にそういう補助が必要な移民の家族は、皆仕事を求めて都市部に多く住んでるだろうし。機会の平等とは言っても、こういうのって、何を以って平等とするのか難しいよね。
>Soさん
お久しぶりです!
曰くつきとはいえ、最高の環境ですよね。先生方がかなり政府と近かったりするのも、面白いところ。。。
とはいえ、使い慣れた駒場図書館が懐かしいこの頃です。
平等というのは永久に満たされない請求なのだという文章を読んだことありますが、永久に闘い続けるものだということなんでしょうかね。。。
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