5年前に私の気に入ったのは、フランスの小さな町(注:≠田舎w)の
このリズム、この生き方だった。
そんな様子が垣間見れる、ある午後の過ごし方を紹介します。
その日は、高校の担任(国語の先生)と再会することになっていました。
お昼ご飯に連れて行ってくれるというので、高校の駐車場で再会すると、
「夫も合流していいかしら。もう長いことあなたの噂を耳にしてるものだから。」
とおっしゃる。
こうやって夫婦やカップルを始め、友だち同士でも、
「友だちの友だちは友だち」といった具合に「紹介」することはこっちではよくあること。
この、人の距離感が私はけっこう好き。
そんなわけで、先生夫婦とレストランでお食事。
食事のあと何をするか、という話になる。
「どこか行きたいところはない?」
ホストファミリーのところに行ってもそうだけど、午後は何する、という話になると、
だいたい、どこかへ行く、という発想になる。
ヴァカンスでも地元を離れて、遠くへ行くことで完全なる非日常を満喫するという傾向にあるのと
共通しているのかわからないけれど、
違う町へ行ってみて散歩するというのはちょっとした空き時間の過ごし方みたい。
しかし、そんなわけだからこの町の近郊はけっこう行きつくしているんですよね。
ご夫婦で挙げてくれた候補が次々と却下されていき
すでに3時をまわっていてちょっと遠いかしら、でもせっかくだから、
と、修道院の有名な、クリュニーに連れて行ってくださることになりました。
そんな決定を下したときは、朝からの悪天候も和らいで、日も差していたのです・・・
が、車を走らせているうちに、どう見ても進行方向に黒い雲が待っている。。
と、案の定大粒の雨が降り出し、
到着するころには土砂降り。仕舞いにはj雷は鳴るわ、あられまで振り出す始末。
ずぶぬれになりに外に出て行くのも馬鹿げた話だから、としばらく車内で雨宿りすることに。
そんな車内の会話はいつの間にか日本の話に。
「私たち日本語を勉強する努力はまだしてないけど、ちょっとした基礎はあると思うんだ。」
といって、知ってる日本語を1つずつ挙げていくご夫婦(笑)
さようなら、ありがとう、から始まって、
「タタミ!」
「フトン!」
「キモノ!」
「オビ!」
「ブシドー!」
「カミカゼ(苦笑)」
「あーあれ、なんだっけ、あの紙折るの・・・オリガミ!」
「イケバナ!」
とけっこう出てくる。
フランス語を始めて習ったときにやった「どれがフランス語でしょうクイズ」を
思い出したのだけど、日本語に輸入されているフランス語(ア・ラ・カルトとかカフェオレとか)と同じくらいフランス語化された日本語もあるのかもしれない。
待つこと15分くらい。少し雨足も弱まったので、傘を手に外へ行ってみることに。
16時43分修道院着。
「受付は終了したわよ。」
「・・・だって修道院18時まで開いてるんじゃ。。。」
「1周1時間以上かかるから、受付は16時40分で終わり、書いてあるでしょ?」
所要時間1時間15分と書いてある。?!それなら、16時45分でいいじゃん。今45分じゃん。入れてよ。
微妙な5分の空白。これも、フランスらしい。。。
しかし、ここで引き下がらない先生も、やはりフランス。
「急いで5分前に入った人に追いつくから、大丈夫でしょう?ここにいる子は日本からわざわざ(嘘)来たのよ!お願い、入れてちょうだいよ。」
「申し訳ないけど、レジはもう閉めちゃったから無理です。」(帰宅時間は一刻を争うw)
仕方ないので、外側からだけでも見ながら雨のあがりつつある町を散歩することに。
と、歩いているうちに、修院の出口を発見。
なんと、出口から中に侵入できてしまいました。。
まーすぐに係員が注意しに来たのですが、先生再び、
「受付で、たった5分のために拒否されちゃったんだけど、この子東京からわざわざ来てるからどうしてもどうしても見せたいのよ。」
と誇張した訴えをなさる(笑)
「お気持ちはわかりますけど、規則なんです。」
「東京よ、こんなに遠くから来たのに、もったいないでしょ?彼女明日には帰っちゃうんだから。」(せ、せんせいw)
「じゃーこの1部屋だけ見たら、戻ってきてくださいよ。」
と、訴えが見事成功して、恐らく一番見応えのある、柱頭の残っている部屋を見学できることに。
(この柱頭の周りを巡礼者が祈りながらまわったとか。屋根は船と同じ仕組みで建ててあり、当時としては画期的な建築だったよう)「許可してもらったんだから、しっかり見なきゃね」
ということで見学したあと、修院の一部を使っている美術学校の中庭へ。
(嘘のように晴れた空、でもよく見ると水溜りが。。。)ここから学校の中を通って外に出られるんじゃないかと、歩きまわっていると、
見学路の続きを発見w
そこから“もぐり”見学が始まりました。。。全て進路を逆行しながら、全過程を見事見学。
「私たち、68年時代の産物だから反抗的なの(笑)」とご夫婦。
お陰で忘れられない午後となったのでした。
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